グラボを2枚挿す場合、通常はSLIという2つのグラフィックボードを
連結させて処理能力を向上させる方法が主流ですがSLIを行う場合、
SLIに対応した同じグラボを2枚準備する必要がある。
ですが同じグラボを2枚準備するのはかなり費用がかかるので
やりたくてもできない人が多いのではないだろうか。
今回紹介するのは、SLIを行わずに異なるグラボを2枚挿すことで
得られるメリットとデメリットについて解説したいと思います。
異なるグラボ2枚なら準備できる方も多いのではないでしょうか?
例えば、交換して古いグラボが余っているという方もいるでしょう。
そのままグラボを放置しておくのはもったいないので、
可能なら2枚使ってPCのグラフィック性能を向上させてみたはいかがでしょうか?
前置きが長くなりましが異なるグラフィックボードを
2枚挿すメリットとデメリットについて解説していきます。
目次
グラフィックボードを2枚挿すメリット
1.グラボの性能がアップする
グラボを2枚差すとパワーアップするが
2枚だから性能も2倍ということにはなりません。
グラボが2枚だから処理速度が×2倍ということではなく
メインのグラボの処理をサブのグラボがサポートしてくれるので
メイングラボが本来の力を発揮できるようになるイメージです。
使い方としてはデュアルモニターで使用する場合なら
メインモニターはメインのグラボに接続しサブモニターは増設したグラボに接続することで
1枚にかかる負荷を分散したりグラボに負荷がかかるソフトウェアを
使用する際に処理を分散する等の設定が可能です。
2.接続できるディスプレイの数が増える
グラボを2枚つけることで接続できるディスプレイの数が増えます。
最近のグラボにはHDMIやディスプレイポートなどの
ディスプレイ端子が3、4個ほど付いていると思います。
それ以上にモニターを増やしたい方にはグラボを増設することで
接続できるモニター数を増やすことが可能です。
モニターを3つ以上使うことは、ほとんどないとは思いますが。
3.PCゲームのフレームレート向上、動作改善
PCゲームをやるならFPSが向上するなどのメリットがあります。
ですがこれも大きく向上することはなく期待出来るのは10~30%ぐらいの向上率かと思います。
プレイするゲームやグラボの性能によってことなるので
一概にどのぐらい性能が向上するとは言えません。
環境や相性によっては向上しない場合もあるでしょう。
4.YouTubeなどの配信の画質アップ
PCゲームをYouTubeなどWEB上でライブ配信を行う時にグラボが2枚あると
PCゲームの性能を落とさずにライブ配信が行えるようになります。
メイングラボでPCゲームの処理、OBSなどの配信・録画用ソフトの処理を
サブグラボで行うとグラボにかかる負荷を分散することができるので
ライブ配信の画質を落とさずにできるというメリットです。
グラフィックボードを2枚挿すデメリット
1.消費電力が増える
グラボを2枚取り付けると消費電力が上昇します。
PCパーツの中でもグラボは特に消費電力が大きいので
電源ユニットの容量が小さい方にはオススメできません。
PCのスペックや取り付けるグラボにもよりますがゲーミングPCに2枚取り付けるなら
余裕を持って電源容量700wは必要になってくるでしょう。
ドスパラの「電源容量計算機」を使用すると電源容量の目安を調べることができるので参考までにどうぞ。
2.相性が悪いと不具合や故障の原因になる
相性に関しては検証していないので分かりませんが、NVIDIAとAMDの組み合わせや
最新のグラボと古いグラボの組み合わせなどを行うと不具合が起こるリスクはあります。
最悪の場合は故障やことも考えられますので自己責任でチャレンジしてください。
3.排熱が増えるので対策が必須
消費電力が増えるので排熱量もすごいことになります。
しっかり排熱処理を施して各パーツを冷却しなければ
熱暴走を起こしたら最悪の場合は故障してしまいます。
PCの温度管理はフリーソフト「HWMonitor」で行うことができるのでおすすめです。
グラボを2枚刺す場合は小さいケースだと排熱が追い付かない恐れがあるので
ミドルタワーやフルタワーなどの大型のPCケースへ交換することをおすすめします。